
「極限」に挑む、
モノづくり
世界最小・国内最軽量の衝撃。
昭和25年、日本で初めて墜落制止用器具が誕生して以来、私たちは高所作業の安全を追求し続けてきました。そして、新たな挑戦として世に送り出したのが「REELOCK mini(リーロック ミニ)」。 耐荷重130kg対応の巻取式ランヤードとして、世界最小・国内最軽量を実現しました。
従来品からケース容積を55%削減したコンパクトさ、手に取れば驚くほどの軽さ。この革新的な製品は、現場作業の負担軽減はもちろん、墜落制止用器具の概念そのものを変えたいという、私たちの強い想いから生まれました。
「より小さく、より軽く、そしてより安全に」。
限界に挑むモノづくりへの情熱が、REELOCK mini開発の原動力です。
「もっと小さく」に応えたい。
建設現場や工場など、高所作業の現場では、墜落制止用器具の装着は不可欠です。しかし、従来の巻取式ランヤードは、巻取ケースがかさばり重く、作業者の負担になるという課題がありました。
「もっと小型で軽量な巻取式ランヤードがあれば、現場はもっと快適になる」。お客様からの切実な声、そして現場の潜在的なニーズに応えたい。その想いが、REELOCK mini開発の出発点でした。
もちろん、小型化・軽量化は容易ではありません。安全性を損なうことなく、強度を維持したままサイズダウンするには、技術的な壁を乗り越える必要がありました。しかし、私たちはあえて困難な道を選びました。なぜなら、「できない」で終わらせたくない。常識にとらわれず、限界に挑戦することで、業界の新たなスタンダードを創り出す。それが、サンコーのモノづくりスピリットだからです。

0.1mmが、世界を変える。
REELOCK miniの開発で特に苦心したのは、数ミリ・数グラムレベルの小型軽量化と、墜落時の衝撃に耐える強度との両立です。開発途中であっても更なる限界を追い求めて、巻取ケース内部の部品を鉄からアルミ合金に変更することもありました。積み上げてきた強度設計を再度やり直す選択でしたが、設計部門は、0.1mm単位での微調整を繰り返し、小型軽量化と強度が両立する最適解に辿り着くことができました。
ランヤードのストラップやショックアブソーバも、素材メーカーと協力し、高い強度を備えながら薄くて軽い新素材を採用。その他の構成部品も小さく軽くする設計を行い、業界屈指の極小&軽量巻取式ランヤードの完成に漕ぎ着けることができました。
ようやく長いトンネルを脱したかのように思われましたが、最終モニターの実施中に改良すべき点が浮き彫りとなり、発売時期を遅らせての設計変更を行うという大きな決断をしました。
このように、「絶対に妥協しない」という強い意志で取り組んだ結果、より高品質な製品、REELOCK miniを誕生させることができたのです。
01Beyond Limits

世界最小・国内最軽量への挑戦は、0.1mm単位で挑む緻密な設計から始まります
02Beyond Limits

強度を追及すると同時に、妥協のない検証が絶対の安全を約束します
03Beyond Limits

チームの知恵と情熱を結集した熱い議論が、革新を生み出す原動力に
小さなサイズに反比例する、大きな影響力。
REELOCK miniは、発売以降、様々な業種のお客様からご好評いただき当社の主力製品となりました。多くの現場で採用され、「軽くて使いやすい」 といったポジティブな評価を多数いただいています。2022年には、グッドデザイン賞も受賞するなど、機能性だけでなく、デザイン性も高く評価されたことは私たちにとって大きな喜びです。
お客様からの反響は、私たちの原動力です。
時には厳しい意見もありますが、それも製品向上のための貴重なヒント。お客様の声に真摯に向き合い、継続的に進化を続けることこそが、REELOCK miniをはじめとする当社製品が支持され続ける理由だと考えています。私たちはこれからも「Small Size, Big Impact」を追求し、世界レベルの製品開発に挑戦していきます。


