常設型の墜落防止システムは、専用のレールまたはワイヤーロープを昇降はしごや建造物の梁・鉄塔の構造部材などに取り付け、それらに接続されて滑走する安全器によって、昇降の際や高所での水平作業時に、使用者の墜落事故を未然に防ぐものです。取付対象や使用条件に応じて個別に設計・施工を要する"システム製品"ですので、繊維ロープの仮設用親綱とは異なり、原則的に部材・部品を単品購入してお使いいただけるものではありません。
レールシステム(エスコートレール&アイレール)
アルミ合金製のレールに取り付けた専用安全器に安全帯のランヤードなどを接続し、使用者の水平・垂直方向の動きに伴って安全器が滑走・追随します。任意角の曲げ加工を施したレールでコーナー部にも施工対応が可能。
また、直線部・コーナー部共に安全器がレール上をきわめてスムーズに滑走するので、昇降や高所作業の効率を大きく損なうことなく高い安全性を確保できます。エスコートレールは水平移動と昇降に共用でき、導電・防爆性が要求される現場にも対応できます。アイレールは軽量簡易型レールによる昇降専用のシステムです。
アイレールによる鉄塔昇降/昇降専用レールシステム
*写真は移動時のイメージです。 作業が発生する場合には墜落制止用器具の使用が必要です。
エスコートレールによるタンクローリー上の給油作業/導電・防爆型 墜落防止システム
油槽所や科学プラント等で防爆対策が必要な場合、フルハーネスとリトラクタは導電・防爆仕様品をご採用ください。