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胴ベルト型/正しい使い方(装着方法など)

ここでは、胴ベルト型墜落制止用器具に関する正しい装着方法と使い方をご説明します。 誤った使い方をすると人命に関わる危険が生じることもありますので、このウェブサイトの「安全帯使用上の注意事項」もご確認の上で正しくお使いください。

装着方法

胴ベルトは腰骨のところに装着し、D環の位置が身体の真横かそれより後方に来るようにする。
バックルに刻印された①②の順に胴ベルトを通し、確実に締める。
ロープ式ランヤードでフックを対象物に掛けていない時は、フックを休止フック掛けに掛けるか又はロープ収納袋に納めておく。
巻取式のランヤードでフックを対象物に掛けていない時は、ストラップを巻取器に収納し、フックを休止掛けに掛けるか又はフック収納袋に納めておく。

注意事項
警告! 誤った使い方をしますと墜落のおそれがありますので、絶対にやめてください

胴ベルトは、墜落制止時に身体から抜けないように正しい方法でバックルに通し、腰骨のところで確実に締める。締める位置が上や下にずれると、墜落制止時に抜け落ちたり内臓が圧迫されるので注意する。

注意事項
注意! 安全にお使いいただくためにお守りください

D環又は巻取器の位置は、身体の真横より前方に来ないようにする。D環又は巻取器の位置が前方にくると、墜落制止時に背骨に強い負担がかかる。

使用方法

フックの取付対象物は、外れたり抜けたりするおそれがなく、墜落制止時の衝撃にも十分耐えられる堅固なものを選ぶ。
フックの取り付け位置は、接続したD環よりも出来るだけ高い位置で、万一墜落した場合、構造物や床面に衝突しない箇所を選ぶ。
なおランヤードに記載されている落下距離に用いるフックの取付け位置高さやD環高さは右図による。

落下距離とは、(c:ランヤード長さ)+{(b:D環高さ)ー(a:フック取付高さ)}+(d1:ショックアブソーバ伸び)+(d2:ランヤード・胴ベルト伸び)
※d=d1+d2
※自由落下距離=c+(b-a)
ストラップの引き出し・巻き取りは、フック部分を手に持ってゆっくりと行う。このときストラップがねじれていたり、
巻取器のベルト出入口で強くこすれたりすることがないよう注意する。
フックは、安全装置と外れ止装置を同時に押さえて開き、対象物に掛けて閉じた後、安全装置及び外れ止め装置が確実に閉まっているか確認する。
フックは墜落制止時にフック本体がねじれて変形したり、外れ止め装置・安全装置に荷重がかかったりしないように、正しい方法で取付対象物に掛ける。
ロープチャック・Sスライド・安全ブロック(リトラクタ)等を使用する場合は、これらのフックを外部フック取付環に接続する。
TL環を使用している場合は、上側の穴にロープチャック、S-スライド、安全ブロック(リトラクタ)のフックを接続して使用することが出来る。
TL環下部の小穴は、ツールホルダーとして使用出来る。
(墜落制止用器具のロープ・フックは取付しない。)

注意事項
危険! 誤った使い方をしますと墜落のおそれがありますので、絶対にやめてください

(1)フックは、抜けたり外れたり、墜落制止時の衝撃で壊れたりする可能性のある構造物に取り付けてはならない。
(2)ロープやストラップが切断されるおそれがあるので、墜落制止時に鋼材等の鋭い角にロープやストラップが当たらないようにし、やむをえない場合は布等を当て直接触れないようにする。
(3)斜めの構造物や逆L字形のように墜落時にフックがずれる箇所に掛けないようにする。
(4)両端フックランヤードは、ショックアブソーバ側フックを胴ベルトに接続して使用する。やむを得ず、逆取付をする場合はショックアブソーバ位置に十分注意して使用する。

注意事項
警告! 誤った使い方をしますと墜落のおそれがありますので、絶対にやめてください

(1)上図のようなフックの掛け方は、墜落制止時に構造物から外れる危険性があるので絶対にしてはならない。
(2)フックは腰より下の位置に取り付けてはならない。取付位置が低いと、墜落制止時の衝撃が大きくなる。
(3)溶接の火花・強い酸やアルカリ・油・その他の高温高熱の物体や化学品類が製品にかかったり触れたりしないようにする。
(4)金具の衝撃・静電気による火花で爆発・引火する可能背があるので、ガスや粉塵の濃度が高い場所では使用しない。
(5)万一の墜落制止時に、振子状態になり構造物に激突する可能性のある箇所にフックを取り付けない。
(6)クレーンや安全ブロック(リトラクタ)のフック等移動するものに安全帯のフックを掛けない
(7)直下の床面や物体との距離が短い場合は、墜落制止時に激突しないように十分高い位置にフックを掛ける。
(8)製品ごとの落下距離に注意する。
(9)巻取式ランヤードの落下距離は、ランヤード長の1/2巻き込んだ状態での条件での数値です。ランヤードが全長引き出された状態で墜落すると落下距離は増加するので注意する。
(10)ベルト・ロープ・ストラップは水分を含むと電気をよく通すので、特に雨の日などは感電に注意する。
(11)ロープ・ストラップは使用時や収納時にねじれないように注意する。
(12)ロープ・ストラップを結んだりくくりつけたりして使用しない。
(13)巻取式のランヤードはストラップがロックされる場合があるので、フックを掛けた状態で、飛び降りる、走る急な動きはしない。
(14)垂直・水平親綱を使用する場合は、1スパン(支持点間)を利用する作業者は1名とする。
(15)TL環のツールホルダーに墜落制止用器具のロープ・フックを掛けて使用しない。

注意事項
注意! 安全にお使いいただくためにお守りください

(1)ロープ・ストラップを引きずらない。
(2)ロープ・ストラップをねじって使用しない。
(3)ロープ・ストラップに結び目を付けない。
(4)しのう等工具はベルトの内側に直接差し込まない。